筑波支部10年を振り返って、近年の状況と活動報告

第17代支部長 中泉 文夫

茨城県建築士会創立70周年迎えられるとのことで、心よりお祝い申し上げます。

言わずもがな、10年前の未曾有の東日本大震災を経験し、我々建築士は地震国日本への貢献をどのようにしていくかが、改めて問われたように思いました。

そのような中で、筑波支部におきましても支部会員のご協力により、様々な事業を展開しました。つくば市やつくばみらい市との協力事業でもある木造耐震啓発活動・空き家対策相談会・建築パトロールの実施等々を始め、その他勉強会や会員交流イベントなど行ってきました。

また、筑波支部の会組織運営につきましても、旧地区割にて役員構成もされてきましたが、組織の若返り化を模索し、5年ほど前から委員会制への移行を行いました。副支部長中心に各委員会での事業活動が徐々に浸透してきました。一時は120名近くまで減った会員も、いろいろな活動や会員増強活動により、様々な状況により辞めていく会員さまなどがいる時勢の中、令和2年度には154名まで増やす事が出来ました。近年の県総会では、筑波支部が2年連続10名以上(10名・16名)の会員増強し、表彰を受けることが出来ました。筑波支部会員みなさまの活動成果の表われかと思います、誠にありがとうございます。

それでは、最近の筑波支部のいろいろな活動を抜粋してご紹介したいと思います。

耐震防災委員会では、例年の産業祭、商工祭等に参加し、耐震の啓発活動を行ってきましたが、藤田委員長を中心にして、つくば市民向けに耐震チラシを作成し、無料耐震診断を行いました。また、つくば市役所ロビーにて、耐震啓蒙の展示や相談会なども行いました。

まちづくり再生委員会においても、松田委員長を中心につくば市の空き家対策相談会を相談員として協力してきました。また令和2年度から、つくばみらい市においても開催することになり行政に協力しています。

また、新たに『小田の国 2021未来会議』エリアマネジメントのワークショップなども進めています。

つくば市の「つくばR8地域活性化プランコンペティション」の挑戦は、2年連続挑戦し、「雷神ロード・つくば市最西端に入口つくる」と「CYCLEing Sakuragawa ー桜川の恵でつながる人とまちー」サイクルイング サクラガワと題して、それぞれ一次審査を通過しました。

沖山委員長率いる会員交流委員会では、色川副支部長をガイド役に笠間の地で、2年続けて雑学研修会を行いました。美術館と北大路魯山人の春風萬里荘、笠間の家などを見学しました。

小島委員長率いる研修委員会では、コロナ禍で開催が厳しい中、「WOOD SHOCK を知る」研修会を開催しました。製材工場や整然と美しく整備された森で枝打ちなど、貴重な体験でした。

建築パトロール委員会は、つくば地区を増田委員長、つくばみらい地区を小菅委員長に中心に行っています。やはり感染拡大防止に考慮した対応で進めています。

 青年委員会は、茂垣委員長肝入りの「宝篋山トレッキングツアー」を行いました。大自然の中で、暖かい「紅葉鍋」をいただきました。参加者誰もが満面の笑みでツアーを楽しみました。

 SDGs委員会では、矢口委員長、沖山素子副委員長を中心につくばR8地域活性化の流れから、栄地区の『市』マルシェを開催しました。筑波支部が主催する一般の方を対象にした初めての一大イベントとなり予想以上の反響で大成功でした。周辺地区と人々の暮らし、住まい方の気付き 筑波移住コンシェルジュとして新たな建築士としての役割、あり方となるでしょう。また、SDGs委員会顧問の松田副支部長においては、広島全国大会のWEB配信による会議で、筑波支部のSDGs活動について全国に紹介しました。

また、長年の夢であった筑波支部ホームページが開設されました。ホームページについては、まだまだ課題は残っていますが、FBと合わせて内外への情報発信力が著しく増大しました。コロナ禍の中、これからの筑波支部活動を支える強力なツールとし、これからも合わせて活動していきたいと思います。

記:生空感建築研究所 松田 祐光 

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